突然に動悸が激しくなって呼吸困難に陥ってしまうパニック障害ですが、このパニック障害を防ぐには腹式呼吸による呼吸法が有効的です。
そこでパニック障害に腹式呼吸による呼吸法が有効的な理由と、腹式呼吸による呼吸法を行なう秒数はどれくらいでいいのかについて述べていきます。
パニック障害が起きる原因
パニック障害になると急に立っていられないほどの強い動悸が起きて、息苦しくなって呼吸困難になり、窒息してしまうかのような感覚に襲われてしまい、身体がふらつくような目眩に襲われることもあります。
そして一度パニック障害が出ると同じシチュエーションになったときに再びパニック障害になるのではないかと不安になり、その不安感が高まって再びパニック障害になってしまうことがあります。
そして同じシチュエーションでパニック障害を繰り返していくうちに、そのシチュエーションを避けようとして公共の乗り物を避けたり雑踏を避けようとして、生活範囲が狭くなっていくこともあります。
パニック障害の原因はいくつかありますが、ひとつは神経伝達物質の乱れにあります。
特にセロトニンの分泌が少なくなることで不安を感じたり、ノルアドレナリンが多く分泌されることで正常な状態でも危険が迫っていると誤認識されて、その結果動悸がするなどのパニック障害になることがあります。
そしてストレスによって不安や恐怖心が高まったり、再びパニック障害になったらどうしようという不安感が加わることで誘発されることもあります。
そこでパニック障害を防ぐには、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質のバランスを整えて、過剰な不安感は抱かないようにすることが重要になります。
パニック障害に効果的な呼吸法と行なう秒数
セロトニンやノルアドレナリンのバランスを整えて、過剰な不安感は抱かないようにするには、腹式呼吸による呼吸法を行なうことが有効的になります。
腹式呼吸を行なうことで横隔膜が大きく動くようになり、その結果副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されていきます。
一方ノルアドレナリンの分泌が抑えられて心が落ち着いてきて、緊張したり興奮している状態からリラックスした状態に戻っていきます。
そこでパニック障害を防ぐにはお腹を膨らませながらゆっくりと5秒ほど鼻から息を吸い、その後に8秒ほどかけてゆっくりとお腹を凹ませながら息を口から吐いていきます。
そしてこの呼吸法を不安感がなくなるまでゆっくりと繰り返して行ないます。
まとめ
セロトニンやノルアドレナリンのバランスが崩れた結果急な動悸や呼吸困難に陥ってしまうパニック障害ですが、一番大きな障害は再びパニック障害になるのではないかという恐怖心にあります。
そこでそのような恐怖心を和らげていき、セロトニンやノルアドレナリンのバランスを整えてストレスを解放するには、腹式呼吸による呼吸法が有効的です。
そして腹式呼吸を行なう秒数は、吸う秒数よりも吐く秒数を長めにとって行なうことがポイントになります。