呼吸法には胸を動かして行なう胸式呼吸とお腹を動かして行なう腹式呼吸がありますが、睡眠前にどちらの呼吸法を行なっているかで熟眠が出来るかどうかが決まってきます。
そこで熟眠が出来る呼吸法について、その効果も含めて述べていきます。
熟眠が得られる呼吸法とは
胸式呼吸を行なっているときは交感神経が刺激されているのですが、特にストレスがかかっている状態が続いているとアドレナリンが分泌されていきます。
アドレナリンが分泌されると脳が覚醒されて眠気が訪れ難くなるのですが、特に睡眠時にストレスなどによって不安感やイライラなどがあると寝付け難くなり、眠ることが出来ても熟眠することが出来なくなってしまいます。
一方で腹式呼吸を継続して行っていくことで副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されていきます。
セロトニンが分泌されることでイライラや不安感などから解放されて心が落ち着いてくるので、リラックスすることが出来ます。
特に睡眠前に腹式呼吸による呼吸法を行なうと副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されますが、そのセロトニンがメラトニンの分泌を促します。
そしてメラトニンが分泌されることで脈拍や血圧などが調整されて睡眠が出来る状態に促されていき、その結果熟眠することが出来るようになります。
この事から熟眠することが出来る呼吸法は腹式呼吸ということが出来ます。
熟眠することで得られる効果とは
腹式呼吸を寝る前に行なうことで熟眠することが出来れば、副交感神経の働きによって腸の活動が活発になり、腸に集中している免疫細胞の活動が活発になっていき、その結果免疫力が高まって風邪などの病気にかかり難くなります。
そして熟眠することで成長ホルモンの分泌も盛んに行われるようになり、その結果損傷した筋肉を修復したり増量することに働いてくれますし、皮膚の再生にも働くために怪我の修復やアンチエイジングにも働いてくれます。
一方で成長ホルモンは脂肪を分解する作用があるので、熟眠することで肥満を予防する効果も期待することが出来ますし、熟眠することで翌日に疲労が残らなくなり、その結果やる気も出てくることが期待することが出来ます。
まとめ
寝る前に腹式呼吸による呼吸法を行なうことで副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌され、そのセロトニンがメラトニンの分泌を促すことで熟眠することが出来ます。
熟眠すると腸の活動が活発になって免疫力が高まり、その結果風邪などの病気にかかり難くなりますし、成長ホルモンが分泌されることで怪我が早く治ったり、筋肉量を増やすことが可能となります。
そして成長ホルモンは皮膚の再生にも働くために熟眠することでアンチエイジングを期待することが出来ますし、翌日に疲労が残らなくなりやる気が出ることも期待することが出来ます。