呼吸法には胸を動かして行なう胸式呼吸とお腹を膨らませたり凹ませて行なう腹式呼吸がありますが、それぞれの呼吸法で不安解消に向いている呼吸法とそうでない呼吸法があります。
そこで不安解消に向いていない呼吸法がなぜ不安解消に向かないのかを述べながら、不安解消に向いている呼吸法について述べていきます。
胸式呼吸による呼吸法が不安解消に向かない理由
胸式呼吸を行なうと呼吸が浅くなってしまい、その結果酸素が血液中に溶け込み難くなって全身の細胞に酸素が行き届き難くなります。
そして一方胸式呼吸は交感神経を刺激することで、脳の中でノルアドレナリンが分泌されて身体からはアドレナリンが分泌されていきます。
特にプレゼンを行なう前などストレスが極端に溜まっている状態になると、脳内にノルアドレナリンが分泌されていきます。
その結果心臓がドキドキとしてきて不安や恐怖などの感情が沸き起こってくることがあり、そのことによりパニック状態になって頭が真っ白なることもあります。
しかも寝る前にストレスが溜まっている状態で胸式呼吸を行なっていると、交感神経が収まらないために不安などの感情が残ってしまって寝付け難くなってしまいます。
このように過度なストレスが溜まっている状態で胸式呼吸を行なうと、交感神経を刺激してノルアドレナリンやアドレナリンを分泌してしまうために、胸式呼吸は基本的には不安解消には向かない呼吸法になります。
腹式呼吸による呼吸法が不安解消に向いている理由
一方腹式呼吸はお腹を膨らませたり凹ませて行なう呼吸法になりますが、この呼吸法を繰り返して行なうことによって、副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されていきます。
セロトニンが分泌されると不安やイライラを解消して心を落ち着かせてくれる作用があるため、腹式呼吸を行なうことは不安解消に繋がる呼吸法になります。
特に寝る前に腹式呼吸を行なうことでセロトニンからメラトニンが作られていき、深い睡眠を得られることが出来るために不安解消を行なって快適な朝を迎えることが可能となります。
この事により腹式呼吸が不安解消に向いている呼吸法ということが出来ます。
まとめ
胸式呼吸は交感神経を刺激するためにアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促します。
特に過度なストレスが溜まっている状態で胸式呼吸を行なっていると、そのストレスによって分泌されたノルアドレナリンによって不安や恐怖が沸き起こることがあります。
一方繰り返して腹式呼吸を行っていることでセロトニンが分泌され、その結果不安解消がなされたり恐怖が和らいだりします。