呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、それぞれの呼吸法で得られる体質があり、その体質改善を行なうことが出来る呼吸法があります。
そこでそれぞれの呼吸法で得られる体質と体質改善が得られる呼吸法について述べていきます。
胸式呼吸による呼吸法を行なうことで得られる体質
胸式呼吸による呼吸法は肋骨や横隔膜を動かして行なう呼吸法になるので、基本的に呼吸が浅くなって交感神経を刺激し、交感神経が刺激されることでアドレナリンが分泌されていきます。
そしてアドレナリンが分泌されることによって瞳孔が拡張して視覚からくる情報の収集能力が高まりますし、血管が収縮することで血圧や心拍数が上がって瞬時の変化に身体が対応出来るようになります。
そして脳の活動も活発になるために判断力も高まっていきます。
そのためストレスが溜まっていない場合は、日中にアクティブに活動が出来る行動的な体質になっていきます。
しかし過度にストレスが溜まっていくとストレスによって違う体質になっていくことがあります。
特に寝る前に胸式呼吸を行っている状態でストレスが過度にかかっている場合、ストレスによって寝付け難くなることがあります。
そして寝付け難くなる日が続くことで成長ホルモンの分泌が鈍っていき、成長ホルモンが担う脂肪を分解する作用が働かなくなるために、太り易い体質になってしまうことがあります。
一方睡眠時間が浅くなることで疲労が取れ難くなって疲れ易い体質になってしまったり、免疫力が低下するために風邪などの病気にかかり易い体質になってしまうこともあります。
そして成長ホルモンは細胞を再生したり筋肉を修復して太くしていく作用があるのですが、ストレスなどによって交感神経が刺激されて睡眠不足になると、怪我が治り難くなったり筋肉が付き難い体質になることもあります。
腹式呼吸による呼吸法を行なうことで得られる体質改善効果
過度なストレスがかかっている状態で胸式呼吸を行なっていると太り易い体質や疲れ易い体質、そして免疫力が低下することで風邪などの病気にかかり易い体質になったり怪我が治り難い体質になることもあります。
そこでそれらの体質改善を行なうためには、寝る前の呼吸法を変えて胸式呼吸から腹式呼吸にすることが重要になってきます。
なぜなら腹式呼吸による呼吸法はお腹を膨らませたり凹ませて行ないますが、そのことによって横隔膜を胸式呼吸よりも大きく動かすことが出来ます。
その結果繰り返して腹式呼吸を行なっていくことで副交感神経が刺激されていきます。
副交感神経が刺激されると交感神経から副交感神経に活動する神経が交代していき、その結果セロトニンが分泌されていきます。
セロトニンが分泌されるとストレスによる不安やイライラなどの感情が癒されていき、ストレスが解消されてリラックスしていきます。
そして副交感神経が活発になってリラックスして寝ることで深い睡眠を得ることができ、その結果成長ホルモンが分泌されて脂肪が分解されることで太り易い体質が太り難い身体に体質改善を行なうことが出来ます。
一方同じように成長ホルモンが分泌されることで、疲れ難く病気や怪我に強い身体に体質改善を行なうことが可能となります。
まとめ
ストレスが過度に溜まっている状態で寝る前に胸式呼吸を行なっていると、睡眠が浅くなってしまいその結果成長ホルモンが分泌され難くなることがあります。
そしてそのようなときに太り易くなったり疲労が取れ難くかったり、病気や怪我が治り難くなったりすることがありますが、腹式呼吸を寝る前に行なうことでこれらの体質改善を行なうことが出来ます。