呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、それぞれの呼吸法によって内臓に与える影響や効果が違ってきます。
そこで胸式呼吸と腹式呼吸のそれぞれの呼吸法が内臓に与える効果や影響について述べていきます。
胸式呼吸が内臓に与える影響
胸式呼吸による呼吸法を行なうと交感神経が刺激されていき、特にストレスが溜まっている時にはアドレナリンが分泌されていきます。
内臓は自律神経の影響を受けているために、自律神経の一種である交感神経の影響も受けています。
そのためにストレスが溜まっている状態で胸式呼吸を行なっていると、胃や腸の消化活動が抑制され、腸にある平滑筋の血管が収縮して血行が悪くなるため栄養分の腸からの吸収も得られ難くなってしまいます。
一方アドレナリンは肝臓が行なうグリコーゲンをブドウ糖に分解する働きを促したり、脂肪を分解するリパーゼを活性化することで、脂肪の分解を促すことによって血糖値を上げる働きがあります。
そのためストレスが溜まることは肥満や血糖値の上昇による生活習慣病の原因にもなり得ます。
腹式呼吸が内臓に与える影響と効果
腹式呼吸による呼吸法を行なうと自律神経の副交感神経を刺激します。
副交感神経が刺激されると胃から分泌される消化液が増えていき、腸の蠕動運動も活発になることによって消化活動が盛んになっていきます。
一方肝臓ではグリコーゲンの分解や脂肪の分解が抑制されることで、血糖値の上昇を抑制する効果もあるために生活習慣病を予防する効果も期待することが出来ます。
まとめ
呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、それぞれの呼吸法によって内臓に与える影響が違ってきます。
例えばストレスを受けている状態で胸式呼吸による呼吸法をを行なっていると、アドレナリンが分泌されることによって、胃や腸の活動を抑えたり栄養分の腸からの吸収が得られ難くなってしまいます。
そして肝臓にも影響があり、グリコーゲンの分解を促進したり脂肪の分解を促進することで血糖値を上げる作用もあるために生活習慣病にかかるリスクがあります。
一方腹式呼吸による呼吸法を行なっていると副交感神経が刺激されていきます。
そして副交感神経が刺激されることによって胃からの消化液が分泌されていき、腸の蠕動運動も盛んに行なわれるために胃や腸の消化活動が盛んになっていきます。
一方肝臓が行なうグリコーゲンの分解や脂肪の分解を抑制することで血糖値の上昇を抑制する働きがあるために、腹式呼吸による呼吸法を行なうことは生活習慣病を予防する効果も期待することが出来ます。