腹式呼吸はインナーマッスルを鍛えることで脂肪を燃やしてダイエットに効果があり、深い呼吸を行なうことでリラックス効果も得られます。
インナーマッスルは内臓を支える筋肉でもあるので、内蔵が下がることでお腹がぽっこりになることも、腹式呼吸を行なってインナーマッスルを鍛えることで防ぐことができます。
お腹のぽっこりに悩んでいる女性の方もいますが、そういう意味で腹式呼吸は女性の悩みに答えてくれる呼吸法になります。
そこで、女性に嬉しい腹式呼吸について述べていきます。
腹式呼吸のリラックス効果
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動しているときやストレスを感じているときに働きます。
それに対して副交感神経は、リラックスしているときや睡眠時に働きます。
腸の活動にも自律神経が関わっていて、副交感神経が腸の活動を活発にして、交感神経が腸の活動を抑制します。
強いストレスを感じたときにお腹が痛くなったり下痢を起こしたりする人もいますが、強いストレスによって交感神経が刺激されるとともに、副交感神経の活動が低下したために、腸の動きが鈍くなった結果ということもいえます。
一方で呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。
といっても実際の呼吸は胸で行なっているのですが、胸式呼吸というのは胸を動かして行なう呼吸の事で、腹式呼吸というのはお腹を動かして行なう呼吸の事になります。
そして、胸式呼吸では深い呼吸は行い難くて浅い短い呼吸になりがちですが、この浅い短い呼吸が交感神経を刺激します。
対して腹式呼吸は深い呼吸を行い易いので、深くて長い呼吸を行なうことが可能となり、副交感神経は交感神経と相反する作用があるので、深くて長い呼吸は副交感神経を刺激します。
深呼吸することで心が落ち着いて緊張感から開放されるのは、この副交感神経が刺激されたからになります。
腹式呼吸は、大きく息を吸って長く吐きながらお腹を動かして内臓を刺激するので、副交感神経が刺激されてリラックス効果を生んでくれます。
女性に嬉しい腹式呼吸のダイエット効果
腹式呼吸によって内臓を刺激すると、腸の活動が活発になって老廃物の排泄が促されますし、食べ物の消化も活発に行なわれるので、腸内フローラを整えて、善玉菌を増やして悪玉菌を減らす手助けを行ないます。
その一方、お腹のインナーマッスルには横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群の4種類があります。
横隔膜は腹式呼吸で深くて大きな呼吸を行なうことで、その分横隔膜も大きく動かすことになります。
そして、お腹を膨らませたり凹ませて行なうことで、その他のインナーマッスルも動かされて鍛えられていきます。
インナーマッスルは内臓の維持に働いている筋肉ですが、インナマッスルのその筋力が衰えると内臓が下がってしまい、お腹がぽっこりとなってしまいます。
しかし、腹式呼吸を行なってインナーマッスルを鍛えると、内臓が下がり難くなってお腹がぽっこりとなることも防ぐことができます。
まとめ
腹式呼吸は女性に人気があるヨガなどで取り入れられていますが、その基本は深く吸って長く吐くことになります。
長い息は長生きに通じるともいわれますし、これからも長い息で腹式呼吸を行なって長生きをしたいものです。