腹式呼吸は緊張を緩和すると同時に深い呼吸を行なうころで、肺活量も増えていきます。
スポーツの試合で力を発揮するには、緊張を開放して激しい試合に対応できる肺活量が必要になるので、そのような意味で腹式呼吸も重要なトレーニングになります。
そこで、スポーツを行なう上で腹式呼吸をトレーニングする意義を述べていきます。
試合で力を発揮するための効果
スポーツの試合に赴くには、適度な緊張感は交感神経を刺激して活発に動ける状態を作るので必要になりますが、緊張感が高まりすぎると身体の筋肉に余分な力が入って、思うように動かなかったりします。
そのために自分の力を発揮するには緊張しすぎないようにする必要があります。
緊張のし過ぎを防ぐには、横隔膜を下げたり上げたりすることで副交感神経を刺激して、心を落ち着かせて高まった緊張感を緩和してくれる腹式呼吸が、大きな働きを担ってくれます。
腹式呼吸の方法としては、胸を張って横隔膜が下がるイメージを描いて、お腹を膨らませながら息を吸い、そして、背中を丸めてお腹を凹ませながら息を吐きます。
このとき両手は息を吸うときに広げて、吐くときにはボールを両手で抱えているように窄め、この動作を数回繰り返します。
試合中に腹式呼吸を行なうことによる効果
息を吐いた後に攻撃をされると反応が鈍かったり衝撃が強かったりします。
そのため、日本古来からの武道は呼吸を意識していて、呼吸の間合いをみて試合を行なっていたりします。
その一方、水泳やマラソンなど、激しいスポーツで持久力のいるスポーツには肺活量を求められてきます。
特に水泳の場合、胸式呼吸だけで泳ぐと疲れ易くなるので、胸が膨らんだ状態で横隔膜を動かして呼吸を行なうことで、肺活量を増やしていたりもします。
マラソンも、肺を膨らませて行なう呼吸よりも腹式呼吸の方が体力の消費が少なく、より多くの酸素を体内に取り込むことができます。
ですから、スポーツを行なう上でも腹式呼吸が重要な働きを担っているので、腹式呼吸をトレーニングすることも重要になってきます。
トレーニング方法はスポーツによって違いますが、まずは口から息を吐いて、吐ききってからその反動で空気が体内に入ってくるようなイメージで鼻から息を吸います。
この動作を息苦しくならないように、身体の動きがスムーズであるようにしながら、手や足の動きに合わせるように行なっていきます。
まとめ
ランニングやウォーキングにおいて腹式呼吸をトレーニングすることは、有酸素運動を行なうことになるので、身体の基礎代謝が上がり、生活習慣病を防止する効果もあるので、無理をしない範囲で腹式呼吸をスポーツに活用していきたいものです。