腹式呼吸と自律神経の関係

腹式呼吸を行うことによりリラックスをして健康的にもなれるわけですが、そこには自律神経の働きが深く関わっています。

そこで自律神経の働きと腹式呼吸との関係について述べていきます。

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自律神経の働き

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていて、内臓の各器官の動きや心臓などのコントロールを行なっていて、そのため普段意識をしなくても呼吸や消化活動そして、体温調整などがなされています。

そして、自律神経の活動は脳によって支配されていて、基本的に自分の意志でコントロールすることはできませんが、呼吸をコントロールすることで、間接的に自律神経の活動に影響を与えることはできます。

交感神経は朝目を覚ましたときから活動が活発になり、夜寝る前に活動が低下していきます。

そして、副交感神経は交感神経と入れ替わるように、日中は基本的にあまり活発ではなくて、睡眠時に活発に働きます。

交感神経が興奮すると、アドレナリンやノルアドレナリンという神経伝達物質が心臓や血管などに働き、心臓の活動が活発になって心拍数が上がったり、血管を収縮して血圧を上げたりします。

副交感神経が興奮すると、アセチルコリンという神経伝達物質が分泌されて肺や胃そして小腸や大腸など内臓の各器官に働いて、唾液や胃酸の分泌を促し、腸の活動を活発にします。

そして、その一方で心機能を抑えるように働きます。

特に睡眠中は呼吸が深くなって心臓の活動も緩やかになりますが、胃の活動は活発になります。

腹式呼吸と自律神経の関係

呼吸は胸を動かして行う胸式呼吸とお腹を動かして行う腹式呼吸があります。

腹式呼吸は深くゆっくりと呼吸を行うことにより、副交感神経が刺激されてアセチルコリンが分泌されます。

その結果心拍数が減少して、肺の中に多くの酸素が入っていくために、血液の循環が活発になって血流が促進されます。

内臓にも働いて胃腸の活動を活発にして、免疫力も高めてくれます。

逆に腹式呼吸を行うことで交感神経の活動を低下させるので、交感神経が刺激されて興奮している状態などのときに腹式呼吸を行うことで、交感神経の活動を抑えて興奮状態からリラックスした状態にもっていくことが出来ます。

まとめ

このように腹式呼吸と自律神経の働きには、密接な関係があります。

腹式呼吸を行うことで副交感神経を刺激することができますが、交感神経の高ぶりによって興奮している状態を、深くゆっくりと腹式呼吸を行うことで落ち着かせることが可能になりますので、日中の交感神経が活発なときでも、旨く腹式呼吸を活用していきたいものです。

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