腹式呼吸を行なってある一定の強さで息を吐いたり、深い呼吸を行なうために道具を使用する場合が幾つかありますが、風船もそのひとつになります。
そこで、風船を使って腹式呼吸のトレーニングを行なう方法について述べていきます。
まずは毛笛を使って腹式呼吸をトレーニングする方法
風船を使って腹式呼吸をトレーニングする方法ですが、簡単に膨らませることができる方法から、順番に膨らまし難い方法へと移行していくトレーニング方法を行なっていきます。
お祭りなどで子供向けに売られている玩具で毛笛がありますが、この毛笛は子供でも膨らませられるようになっていますので、まずはこの毛笛を使用して風船を膨らませる感覚を掴みます。
方法は簡単で毛笛を咥えてお腹を凹ませながら息を吐いて毛笛に息を吹き込みます。
すると風船が膨らむので、膨らんだら口を離して鼻から息を吸ってお腹を膨らませ、風船が萎んだら再び毛笛を咥えてお腹を凹ませながら息を吹き込み、この動作を繰り返します。
ただ、このトレーニング方法は、腹式呼吸を行なって息を吐く感覚を理解するトレーニングになるので、毛笛が無かったり音が気になる人は、このトレーニング方法は飛ばして違う方法を行なっても大丈夫です。
風船を使って腹式呼吸をトレーニングする方法
次に本物の風船を使ったトレーニング方法になります。
まず両手で風船を支えるように持って、風船を歯を立てないで唇で咥えます。
そして、お腹を凹ませながら口から息を吐いて風船を脹らませます。
息を吐ききったら風船を口から離して、お腹を脹らませて鼻から息を吸い、再びお腹を凹ませながら口から息を吐いて風船を脹らませ、この動作を繰り返します。
両手を添えて行なえるようになれば、両手を外して歯を立てないで唇だけで風船を咥えて、お腹を凹ませながら口から息を吐いて風船を膨らませるようにします。
そして息を吐ききったら風船を口から離して、お腹を脹らませて鼻から息を吸い、再びお腹を凹ませながら口から息を吐いて風船を脹らませ、この動作を繰り返します。
最終的には両手を離して唇で咥えただけの状態で、腹式呼吸のトレーニングを行なうようにするのですが、両手を添えても風船が硬くて膨らみ難い場合もあります。
そのように膨らみ難い風船を無理に膨らませようとすると、耳管に空気が回ってきて耳が痛くなったりする場合があるので、硬くて脹らませ難い場合は、水を入れて脹らませてから水を出して、風船を脹らませ易くしてから行なうのもひとつの方法になります。
まとめ
両手を添えないで風船を脹らませるにはある程度の肺活量が必要になるので、最初はなかなか膨らまないかもしれませんが、そのようなときは、簡単に膨らませられる方法から行なって徐々に肺活量を増やしていって、最終的に両手を添えないで普通の風船を脹らませられると、腹式呼吸で深い呼吸を行なうことができるようになるので、一度試してみてはいかがでしょうか?