アナウンサーが腹式呼吸で発声する方法

声で情報を伝えるアナウンサーは、聞き取り易く発音して話す必要があり、そのためには口をはっきり開けて滑舌よく話すことが重要になります。

そして、弱々しい声であったり暗い声だと、声から受ける印象で伝えようとする情報の信憑性に影響を与える場合もあります。

そのような意味で、アナウンサーにとって声は重要な情報伝達の道具になるので、アナウンサーは発声練習などを行なって明瞭で聞き取り易く、信頼を得られる情報提供を行なうように努力を行なっています。

特に腹式呼吸を行なっての発声は信頼感を得られるので、アナウンサーは腹式呼吸での発声を行なっています。

そこでアナウンサーが行なっている腹式呼吸での発声方法を述べていきます。

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アナウンサーが行なう表情筋を動かして滑舌を良くして聞き取り易く話す発声練習

顔の筋肉に表情筋がありますが、表情筋が強張っていると口が開かず声がこもって聞き取り難くなります。

そこでアナウンサーは口角を上げて口を大きく開けて発声練習を行なっています。

例えば「あえいうえおあお」というように一音区切りながら口をしっかり開けて発声する練習を行なっていますし、滑舌をよくするために早口言葉の練習を行なってもいます。

単純に表情筋や喉の筋肉を柔らかくする方法では、リップロールがあります。

リップロールは軽く口を閉じて上下の唇を少し前に出し、唇を振るわすようにしながら息を吐き出します。

最初は難しいですが、練習を繰り返すことで自然に唇がブルブルと震えて、同時に喉も振動していることが分かるようになります。

普通の滑舌は悪くないのに、例えば「し」の発音が上手に出来なくて聞きとり難い、などということがあります。

そのような場合に滑舌を良くする方法には、文章を読むときに母音だけで声を出して読む方法があります。

この場合は「あいうえお」の各音で発音する口の形を大きくしっかりと開けて練習することで、特定の音が聞き取り難いことがなくなっていきます。

ただ、発音が良くなって聞き取り易くなっても、ボソボソと弱々しい声だと情報の信頼性を失う場合があり、それはアナウンサーとしては致命的なので避ける必要があります。

そこで、声を張って明瞭に発音していく必要があるのですが、そのためには腹式呼吸で腹圧を高めて発声することが重要になります。

アナウンサーが腹式呼吸で発声する方法

アナウンサーがマイクの前に出たときに意識することは、まず顔を上げて前を向いて口をしっかり開けて話すことになりますが、その話しをするときに、おなかの臍の下付近に力を入れて、お腹を凹ませながら声を出しています。

そして、凹んだお腹を戻すようにお腹を膨らませて息を吸って、再びお腹を凹ませながら発声を行なうということを繰り返しているのですが、このことによって腹圧が高まり、声を出す力が強くなるので、張りのある声を出すことが出来るようになります。

まとめ

伝える相手に情報を正しく伝えていくには相手の存在を意識して、その相手が目の前にいるように意識して話していく必要がありますが、だからこそ声だけで情報を伝えるために、張りがあって聞き取り易い声を出すことが重要になっていきます。

そして、このことはアナウンサーに限らず、プレゼンテーションや重要な交渉事を行なう場合には、張りがあって聞き取り易い声を出すことを意識する必要があるので、これからは腹式呼吸による発声を行なうようにしたいものです。

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