腹式呼吸をトレーニングにかける時間について

ボイストレーニングを行なうときやインナーマッスルを鍛えるとき、そして健康の維持を目的にしてなど腹式呼吸をトレーニングすることがあります。

しかし、あまり腹式呼吸のトレーニングを行ない過ぎると弊害がある場合もあります。

そこで、腹式呼吸のトレーニングにかける時間と弊害について述べていきます。

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ボイストレーニングやインナーマッスルを鍛えるために腹式呼吸を行なう時間

声量があって張りのある声を出すには、口を大きく開けて喉を開いて発声を行なう必要がありますが、息を吐く量や息を吐き出す力が弱いと、弱々しい声になってしまいます。

そのようにならないためには、肺活量と腹圧を上げるトレーニングを行なうことが重要になってきますが、腹式呼吸は横隔膜とお腹を大きく動かして呼吸を行なうため、胸式呼吸よりも深い呼吸を行なうことができて、肺活量を上げることができますし、お腹を動かして呼吸を行なうために、腹圧を上げてインナーマッスルを鍛えることができるので、腹式呼吸のトレーニングを行なうことが最適になります。

そして、この場合は基本的にスクールなどの定められた時間内で行なう場合が多く、腹式呼吸だけでなく他のトレーニングとも合わせて行なうため、毎日同じトレーニングを繰り返しても腹式呼吸のやり過ぎによる弊害はありませんから、定期的に決められた時間で行なうことは問題にはなりません。

健康のために腹式呼吸を行なう時間

ボイストレーニングやインナーマッスルを鍛えようとする場合は纏まった時間を作ってトレーニングを行なうことが多いですが、健康のために腹式呼吸をトレーニングする場合、纏まった時間を作って行なうだけでなく、電車を待っているときとか休憩時間とか、空いた時間に行ないたくなってしまうものです。

その結果その時々は数分でも、一日のトータルでいくと腹式呼吸のやり過ぎになる場合があります。

腹式呼吸を行なうと深い呼吸を行なうことと、横隔膜などの動きによって副交感神経が刺激され、セロトニンが分泌されます。

分泌されたセロトニンによって、心拍数や血圧が下がって心が穏やかになり、深いリラックスを得ることができます。

しかし、本来交感神経が活発に働いていなければならない日中に、交感神経よりも副交感神経の働きが活発になりすぎると、リラックス過剰になってしまう場合があります。

リラックス過剰になると、血圧や体温が低下してアレルギー症状が出易くなったり、ヤル気を無くしてうつ病の症状が出る場合もあります。

ですから交感神経と副交感神経とのバランスが壊れないようにすることが大事になるので、そのような意味で空いた時間に腹式呼吸をトレーニングすることは控えた方が得策になります。

具体的には、朝起きたときに交感神経を目覚めさせ、寝る前に交感神経を静めていくことが自律神経のバランスを整える意味で重要になるので、健康のために腹式呼吸をトレーニングする場合は、寝る前に数分間行なうだけで大丈夫です。

後は、重要な交渉ごとやその他で、ここ一番で力を出したいときなのに緊張して出せそうにないときに、数回腹式呼吸を行なえば十分になります。

まとめ

ストレス社会に生きているだけに、ストレスから開放されるためにリラックスの重要性をいわれていますが、本当に重要なことは自律神経のバランスを保つことであり、自律神経のバランスが乱れた結果、交感神経が過剰に活発になればそれを抑え、副交感神経が過剰に活発になればそれを抑えていくことになります。

そのような意味でも、腹式呼吸を行なう場合はリラックス過剰にならないように注意をする必要もあります。

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