腹式呼吸で腸を元気に

腹式呼吸は横隔膜やお腹を大きく動かして深い呼吸を行なうことで、内臓の活動を活発にして内臓脂肪を燃焼するなどのダイエット効果が期待できますが、腹式呼吸と腸との関係について、自律神経と腸との関係と絡めて述べていきます。

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腸の活動と自律神経

自律神経には交感神経と副交感神経があり、お互いが相反するように働いています。

交感神経が刺激されるとアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されて、脳の活動を活性化して呼吸数や心拍数を高めますが、胃や腸の活動は鈍ってしまいます。

特にストレスが溜まり過ぎて交感神経が過度に刺激されている状態ですと、副交感神経があまり働かないために腸の活動が鈍り、腸が痙攣を起こしたようになって排便に支障が出て、痙攣性便秘を発症してしまいます。

一方副交感神経が刺激されると、アセチルコリンが分泌されて呼吸数や心拍数は減少しますが、唾液や胃酸の分泌を促し胃や腸の活動を高めてくれます。

一方副交感神経は免疫力にも働きます。

リンパ球などの免疫細胞は腸内に集中して存在していて、その活動は副交感神経に支配されているので、副交感神経の働きが活発になると免疫力が高まり、逆に交感神経の働きが高まると免疫力が低下してしまいます。

そして、副交感神経が活発になることで免疫力が上がると、外部から腸内に進入したウィルスや細菌を撃退するだけでなく、悪玉菌を撃退して善玉菌を増やし、そのことによって腸内環境を整える手助けをしてくれます。

腹式呼吸で活性化される副交感神経

副交感神経を活発に働かせるには幾つかの方法がありますが、その一つに腹式呼吸があります。

お腹には太陽神経叢と呼ばれる神経が集中している場所があります。

横隔膜を大きく動かして深い呼吸で腹式呼吸を繰り返して行なうと、この太陽神経叢にある副交感神経を刺激し、そのことによってセロトニンの分泌が促されます。

セロトニンは腸内に多く存在していてビタミンB6などの手助けを受けて、肉類や魚介類などに含まれている必須アミノ酸の一種のトリプトファンから生成され、腸の活動を調整したり神経伝達物質として、心の安定やストレスの緩和に働きます。

まとめ

このように腹式呼吸は、副交感神経を刺激することで胃や腸の働きを活発にして、免疫力を高めて腸内環境を整えて、ストレスから開放してくれる役割を果たしてくれることが分かりました。

ストレスも腹式呼吸で解消できるので、健康維持のためにも腹式呼吸を行ないたいものです。

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