腹式呼吸とドローインの違い

大きく横隔膜を動かしながら腹式呼吸を行なうことでインナーマッスルを鍛えて新陳代謝を促し、その結果脂肪を燃焼させてダイエットを行なうことができますが、同じ効果を狙ったダイエット法にドローインがあります。

一見腹式呼吸と同じようにも思えるのですが、実は腹式呼吸とは違うドローインについて、その特徴やどこが違うかについて述べていきます。

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お腹のインナーマッスルを鍛える腹式呼吸とドローインの共通点

お腹の内層にある筋肉には、呼吸を促す横隔膜や、腹圧を上げて内臓などを包んで内臓の位置を固定している腹横筋、背骨を支えている多裂筋や、内臓を下から支えている骨盤底筋群などがあり、それらの筋肉を総称してインナーマッスルといいます。

そして、そのインナーマッスルを鍛える方法として、腹式呼吸とドローインがあります。

腹式呼吸とドローインで行なうインナーマッスルの鍛え方のポイントは共通していて、息を吸いながらお腹を膨らませたり、息を吐きながらお腹を凹ませることで、インナーマッスルを動かして鍛えていくことにあります。

腹式呼吸は副交感神経を刺激しドローインは交感神経を刺激する

インナーマッスルを鍛える方法として共通点のある腹式呼吸とドローインですが、何処を動かしで呼吸を行なうかによる違いがあり、その違いが大きな違いとなっています。

呼吸にはお腹を動かして行なう腹式呼吸と胸を動かして行なう胸式呼吸があります。

腹式呼吸を行なうと横隔膜の大きな動きなどによって副交感神経が刺激されてアセチルコリンが分泌されて血圧や心拍数が下がり、セロトニンも分泌されてストレスから開放されて心が穏やかになります。

対して、胸式呼吸は基本的に呼吸が浅くなり、その結果交感神経が刺激されて血圧や心拍数が上がりますが、ドローインの場合は胸を膨らませて行なうこの胸式呼吸になります。

ですから、腹式呼吸では副交感神経を刺激するのに対して、ドローインでは交感神経を刺激するので心や身体に与える影響が違ってきます。

具体的には腹式呼吸の場合は心が落ち着いて深いリラックス状態になることで、身体の機敏な反応が鈍くなり、逆に内臓の活動が活発になります。

対してドローインを行なうことで交感神経が刺激されると、身体や脳の活動が活発になって機敏な反応が出来るようになり、筋肉などのエネルギー消費を上げることも可能となり、ドローインはこのエネルギー消費を上げることを目的にしている筋肉トレーニングの方法となります。

まとめ

腹式呼吸によってインナーマッスルを鍛える方法に慣れてしまうと、胸で呼吸を行ないながらお腹を動かすドローインの呼吸法はやり難く感じますが、逆にドローインの方法をマスターしている人は、胸を動かさないで腹式呼吸を行なうことはやり難く感じるものと思われますが、どちらも最終的に同じ効果を狙って行なうトレーニング方法になるので、自分にあったやり易い方法でインナーマッスルを鍛えることが重要になります。

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