腹式呼吸と波紋について

ジョジョの奇妙な冒険というアニメをご存知でしょうか?

多くの芸能人や漫画家などに影響を与えているこの作品は、ジョースター家と宿敵ディオとの因縁を描いた作品になり、1部・2部・3部というように部分けされて展開していくストーリーの中で、特に1部や2部で「波紋」によるバトルが行なわれています。

そして、この「波紋」が生まれた背景には、中国で生まれた気功と腹式呼吸があるのですが、その関係について述べていきます。

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波紋とは生命エネルギー

ジョジョの奇妙な冒険ではディオと戦うために修行を行なって、生命エネルギーを波紋というかたちで放出して、相手を倒す波紋法を体得したという設定になっています。

波紋法を体得するには特殊な呼吸法によって体内を流れる血液に波紋を起こし、その波紋を相手に流すことで敵を倒したり治療を行なったりするということになっています。

そして、波紋には反発しあう正の波紋と引付けあう負の波紋があり、使い分けることができ、波紋のエネルギーは太陽の光と同じ特性を持ったエネルギーで、波紋を受けて得られたエネルギーは肉体に生命力を与えます。

中国気功の原点の導引術と波紋の共通点に腹式呼吸あり

中国の気功の原点は、動物の動きを真似た身体の動きに腹式呼吸法を交えて、気の流れを活発化させる導引術でした。

最初は動物の動きを真似て狩りを行ない易くしていたのですが、後に動物の動きを真似て健康になり長生きをする健康法が生まれてきて、雲を動かしたり風を吹かせたり雨を降らせる自然のエネルギーと一体になって、導引によってそのエネルギーを取り込んで健康になっていこうというように導引術は変化してきました。

このような導引術の考え方は、人の身体にツボを見つけてツボを繋ぐ線を経絡と呼び、経絡上に気を流すことで健康になれるとか、推拿によってツボを刺激することで健康になれるとかの考え方が生まれて、現在日本でも鍼灸などの治療で活かされています。

このような気功を医療気功と呼びますが、一方気功によって練られた気を外部に発して相手を倒す、武術気功も発展してきました。

北斗の拳やドラゴンボールなどのアニメでよく使われてきましたが、ジョジョの奇妙な冒険で表現されている波紋も、生命エネルギーを集めて手や足を使って相手にそのエネルギーを送り込むという点で同じものだと判断できます。

そして、ジョジョの奇妙な冒険の中で波紋法の呼吸について触れていて、「恐怖が呼吸を乱し、恐怖を支配することで呼吸が規則正しくなる」という一説があります。

これは言い方を代えれば呼吸を規則正しくすることで、恐怖を支配できるということにもなるのですが、腹式呼吸を行なうことで恐怖を支配してリラックスすることができるため、ジョジョの奇妙な冒険でいわれている波紋法を習得するときに行なった特殊な呼吸法は、腹式呼吸かそれに類した呼吸法と推測できます。

まとめ

ジョジョの奇妙な冒険は単なるアニメですが、北斗の拳やドラゴンボールなど、武術気功を取り入れた漫画が同じ雑誌で発売されていましたが、ジョジョの奇妙な冒険もその流れを汲んだ作品ともいえます。

ですから、実際に波紋法ができるかどうかは別にして、その作品の背景にあるものが分かると更に深みを感じて見ることができるので、単なる娯楽というだけでなく、違う視点で見てみることもいいかもしれません。

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