呼吸には胸を動かして行なう胸式呼吸とお腹を動かして行なう腹式呼吸がありますが、胸式呼吸と腹式呼吸は行なうタイミングが違っています。
そこで日常的に胸式呼吸を行なうタイミングと呼吸法として腹式呼吸を行なうタイミングについて述べていきます。
日常で行なう呼吸は胸式呼吸
胸にある肺は肋骨に囲まれているために、基本的に深い呼吸が出来難く普通に呼吸を行っているときは、胸式呼吸によって浅い呼吸を行なっています。
一方呼吸は自律神経の影響を受けていて基本的に無意識に行なっていますが、自律神経は交感神経と副交感神経があり、お互いが相反する働きをすることで自律神経のバランスを保っています。
そして交感神経は日中の生活活動を行なっている時に活発になり、交感神経が刺激されることで心拍数が高まって呼吸数が増えていき、呼吸は浅くなる傾向にあります。
このように肺の構造上自然と浅い呼吸を行なってしまい、交感神経の働きで呼吸数が増える分呼吸が浅くなってしまうこともあり、日中に日常的に行われる呼吸は胸式呼吸になります。
日常で呼吸法として腹式呼吸を行なうタイミング
基本的に日中の活動を行なっている時には胸式呼吸が行われていますが、極端に緊張してるときや日頃の成果を出したいときなどに、日中でも呼吸法として意識して深呼吸を行なうことがあります。
そしてこのようなときには、胸式呼吸を行なうよりも腹式呼吸で深呼吸を行なう方が行ない易い呼吸法となります。
そして腹式呼吸で深呼吸を行なうことで副交感神経が刺激されて活発となり、その結果心拍数が下がって呼吸数が落ち着いてくることでリラックスすることから、腹式呼吸は副交感神経と深い関わりがあるといえます。
一方寝るときは交感神経よりも副交感神経が活発になり、胸式呼吸から腹式呼吸に代わっていって呼吸がゆったりとなってリラックスすることで、深い眠りにつくことが可能となります。
このように睡眠時は自然と腹式呼吸になりますが、極端な緊張から開放されるなどのために呼吸法として意識して深呼吸を行なうときは、腹式呼吸が行ない易い呼吸法となります。
まとめ
日中に日常的に行なっている呼吸は胸式呼吸になりますが、睡眠時には腹式呼吸が日常的な呼吸法になります。
そして極端に緊張してるときや日頃の成果を出したいときなどにリラックスなどを求めて呼吸法として深呼吸を行なうときには、胸式呼吸よりも腹式呼吸が行ない易い呼吸法になります。