呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、呼吸法によっては血行が良くなる呼吸法も存在します。
そこで血行が良くなる呼吸法について述べていきます。
胸式呼吸は血行があまり良くならない呼吸法
胸式呼吸は肋骨や横隔膜を動かして行ない、日常で普通に行なっている呼吸法になります。
胸式呼吸の特徴は肺の稼働範囲が肋骨などによって狭いこともあって、あまり深い呼吸を行なうことが出来ません。
その結果肺が取り込める酸素の量も比較的少なくなり、血中の酸素の量も少なくなります。
一方胸式呼吸を行なう時に働いている横隔膜は交感神経の影響を受けているので、胸式呼吸を繰り返して行なっていることで、交感神経が刺激されてアドレナリンが分泌されます。
そして過度なストレスなどによって交感神経が刺激され続けていると、アドレナリンが多く分泌されることで血管が収縮していき、その結果皮膚や指先などで血行が悪くなって冷え性の原因になることもあります。
腹式呼吸は血行が良くなる呼吸法
腹式呼吸はお腹を膨らませたり凹ませたりすることで行なう呼吸法になり、胸式呼吸に比べて意識して行なうことが出来る呼吸法になります。
そして腹式呼吸を行なうことで横隔膜が胸式呼吸の時よりも更に大きく動かすことが出来るために深い呼吸を行なうことが出来、その結果より多くの酸素を取り込めることが出来ます。
一方横隔膜を大きく継続して動かしながら腹式呼吸を行なうことで、副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されていきます。
セロトニンが分泌されると血管が拡張して血行が良くなり、胃腸の活動も盛んに行なわれるようになります。
血行を良くする腹式呼吸のやり方
血行を良くする腹式呼吸のやり方ですが、まずへその下3cm~5cmの位置に両手を起きます。
そしてその両手を置いている位置のお腹を凹ませながらゆっくりと口から息を吐いていき、お腹がこれ以上凹まない状態になったらその状態のままにお腹に力を入れて息を吐ききります。
息を吐ききったらゆっくりと両手を置いている位置のお腹を膨らませながら息を吸っていき、この呼吸法を繰り返して行っていくことで血行が良くなっていきます。
まとめ
胸式呼吸を継続して行なっていると交感神経を刺激しますが、ストレスなどが過度に溜まっていくことで交感神経が活発になると、血管が収縮して血行が悪くなることがあります。
一方腹式呼吸を継続して行なうことで副交感神経が刺激され、その結果セロトニンが分泌されます。
そして分泌されたセロトニンによって血管が拡張して血行が良くなっていきます。
そのため腹式呼吸による呼吸法を行なうことで血行を良くすることが可能となります。