呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、それぞれの呼吸法に特徴があり、状況に応じて使い分けることが出来ます。
そこでそれぞれの呼吸法の特徴や、状況に応じて使い分ける方法について述べていきます。
胸式呼吸の特徴
胸式呼吸は肋骨や横隔膜を動かして行なう呼吸法ですが、腹式呼吸に比べて基本的に浅い呼吸になってしまいます。
しかもストレスが溜まっていくと交感神経が刺激されていき、その結果血管が収縮して血圧や心拍数が上がっていき、周りの状況変化に即座に対応することが可能となります。
そのため日中の活動を行なっている時の呼吸法として最適な呼吸法ということが出来ます。
しかし過度なストレスが溜まっていくことで交感神経が収まらないと寝付け難くなり、その結果睡眠が浅くなることで免疫力が低下して風邪などの病気にかかり易くなってしまいます。
そして、目覚めも悪くなって疲れがとれ難くなってしまいます。
腹式呼吸の特徴
腹式呼吸の特徴は、お腹を意識して動かしながら呼吸を行なうことで横隔膜が胸式呼吸よりも更に大きく動かすことが出来るため、その分呼吸が深くなって多くの酸素を取り込むことが可能となります。
そして続けて腹式呼吸を行なっていることで副交感神経が刺激され、その結果セロトニンが分泌されて血圧や心拍数が低下したり、イライラや心配事などが薄らいで緊張などから解放されてリラックスしていきます。
しかも寝る前に腹式呼吸を行なうとセロトニンがメラトニンの分泌を促し、分泌を促されたメラトニンによって深い睡眠が得られるようになります。
その結果免疫力が高まるために風邪などの病気にかかり難くなったり、目覚めが快適になって疲れがとれていきます。
胸式呼吸と腹式呼吸の使い分け方
日中の呼吸法として胸式呼吸が相応しいので普通は胸式呼吸で良いのですが、ストレスが溜まり過ぎると交感神経が刺激されて心拍数が上がり、何かの成果を出したいときに上手く出すことが出来ないことがあります。
そこでそのような時に呼吸法を使い分けて腹式呼吸を行なうことで、深い呼吸を行なうことが出来て心拍数が下がっていき、心と身体の緊張がとれてリラックスすることが出来てきます。
そしてその結果出したい成果を上手く出すことが可能となります。
一方睡眠前にも腹式呼吸に使い分けすることで副交感神経を刺激して、深い睡眠が得ることが可能となります。
まとめ
胸式呼吸の特徴は交感神経を刺激して血圧や心拍数を上げることで、日常の活動を快適に行なうことが出来るようになります。
そして腹式呼吸の特徴は副交感神経を刺激して血圧や心拍数を下げることで、ストレスから心と身体を解放してリラックスすることが出来ます。
一方睡眠前に腹式呼吸を行なうことで深い睡眠を得ることが出来て、その結果免疫力が高まって風邪などの病気にかかり難くなったり、目覚めが良くなって疲れがとれ易くなります。
このため状況に合わせて呼吸法を使い分けることで、快適な生活を過ごすことが可能となります。