呼吸法には胸を動かして行なう胸式呼吸とお腹を動かして行なう腹式呼吸がありますが、それぞれ心理に与える影響が違ってきます。
そこでそれぞれの呼吸法が心理に与える影響について述べていきます。
胸式呼吸による呼吸法が心理に与える影響
胸式呼吸による呼吸法を行なうと交感神経が刺激されていき、その結果アドレナリンが分泌されます。
そしてストレスが過度にかかっている状態で胸式呼吸を行ないアドレナリンが分泌されると、不安感やイライラなどの感情が表れるなど、心理にも影響が出てくる場合があります。
しかしアドレナリンは長時間持続して分泌されることはないために、ストレスを長時間受け続けているとアドレナリンが分泌されなくなっていきます。
そしてストレスが溜まっているのにアドレナリンが分泌されない状態になると、無気力や無関心になるなど心理に影響が出てくることもあります。
腹式呼吸による呼吸法が心理に与える影響
腹式呼吸による呼吸法を行なうと胸式呼吸よりも大きく横隔膜を動かすことが出来るために、深い呼吸を行なうことが出来ます。
そして深い呼吸をゆっくりと継続して行なっていくことで副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌されていきます。
セロトニンが分泌されるとイライラや不安感などから解放されて心が落ち着いていきますし、過度な興奮状態を抑制するので、ギャンブルなどへの依存を抑制する働きもあります。
ただ腹式呼吸をやり過ぎてリラックス過多になると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことで無気力や無関心など心理に影響が出てくることもありますし、最悪うつ病にかかってしまうこともあります。
まとめ
胸式呼吸による呼吸法が心理に与える影響は、ストレスを受けている状態で胸式呼吸を行なうことによって交感神経が刺激されて、その結果アドレナリンが分泌されてイライラや不安感などの感情が表れることがあります。
一方アドレナリンが欠乏すると無気力など心理に影響が出てくることもあります。
そして腹式呼吸による呼吸法が心理に与える影響は、継続して腹式呼吸を行っていくことでセロトニンが分泌されていき、その結果ストレスから解放されて心が落ち着いてきます。
ただ腹式呼吸による呼吸法をやり過ぎると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、その結果無気力や無関心など心理に影響が出てくることもあり、最悪うつ病にかかってしまうこともあるために注意が必要になります。