舞台で演劇を見て感動することってありますよね。
演劇の内容はもとより、演者の演技に魅了されたりもします。
しかし、どれほど演技が上手でも、舞台上での演技者の声が聞き取り辛いほど小さかったりすると、残念なものです。
そのようなことを考えると、結局舞台で演技する演劇も、声を張って聞き取り易い声量と発音で演技して、初めて感動を生むものであり、声を張って演技するには腹式呼吸のやり方を習得する必要が出てきます。
そこで演劇を行なう上での腹式呼吸のやり方を述べていきます。
腹式呼吸で重要な役割を果たす横隔膜を鍛えるやり方
舞台で演劇を行なう場合には、動きを大きくして声を張って大きな声で明瞭に発音にする必要があります。
しかし、普通に声を張り上げているだけですと、喉に負担がかかるので喉を痛める危険性があります。
そこで喉に負担を与えないで声を張って出すには、腹式呼吸での発声が重要になります。
特に横隔膜の動きが腹式呼吸での発声には重要になるので、横隔膜の筋肉を鍛えてより大きく腹式呼吸ができるようにすることも、大切なことになります。
横隔膜の筋肉を鍛えるための腹式呼吸のやり方は、まず両足を肩幅に広げて上体の力を抜いて立ちます。
横隔膜が上がることをイメージして身体を丸めながら口から息を吐きます。
横隔膜が上がることをイメージして両腕でボールを抱えるようにして背中を丸め、お腹を凹ませながら口から息を吐きます。
このとき、お腹がこれ以上に凹まない状態になっても、お腹に力を入れながら息を吐き続けます。
息を吐ききったら横隔膜が下がるイメージを描いて、身体を起こして背中を反らしながら両手を横に広げて、お腹を膨らませながら鼻から大きく息を吸い、この動作を繰り返し行ないますます。
横隔膜を使って腹式呼吸で張りのある声を出すやり方
横隔膜の筋肉を鍛えながら腹式呼吸による発声練習を行なうことで、張りがあって声量のある声で発声することができます。
やり方としては、まず両足を肩幅に広げて上体の力を抜いて立ちます。
そして、横隔膜が上がるイメージを描いて、お腹を凹ませながら「あーいーうーえーおー」と発声して口から息を吐き、息を吐ききったら横隔膜を下げるイメージを描いて鼻から息を吸います。
この動作を繰り返して行ないますが、慣れてきたら「あ行」だけでなく「か行」や「さ行」で行なってみるとか、「あおうえい」など順番を変えて発声練習を行ないます。
このときの口の開け方ですが、張りのある大きな声を出すには喉を開いて発声することが重要になるので、喉を開いて発声するように努めます。
ただ喉を開いた状態がわからない人は、大きくあくびをしたときの状態をイメージして行なうと、喉が開いて発声することができます。
まとめ
劇団四季や宝塚など、有名な演劇を行なっているところがあり、素晴らしい演劇を披露してくれますが、その裏では大変なレッスンを行なった結果の演劇となります。
その影の努力のことを考えると、余計に感銘を受けるものです。