プロが行なう腹式呼吸の練習方法

プロとして声でコンミュニケーションを行なう場合、声がはっきりと聞こえなければなりませんし、元気のある張りのある声でなければなりません。

プロとして歌を歌う場合には、低音でも高音でも同じように声を張って声量のある声で歌う必要があり、そのためには息を吐き出す圧力が強くなければなりません。

息を吐き出す圧力を強くするにはお腹のインナーマッスルを鍛える必要があるので、プロの歌手などは腹式呼吸を練習して、腹圧を高める練習を行なっています。

そこで、プロが行なっているインナーマッスルを鍛える練習方法と、プロが行なっている腹式呼吸の練習方法を述べていきます。

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インナーマッスルの横隔膜と腹斜筋を鍛える練習方法

声量を増やして張りのある声を出すには、腹式呼吸を行なってインナーマッスルを鍛える必要がありますが、横隔膜は呼吸の際に動いて肺に空気を送り込む働きをしますし、腹斜筋はお腹の内圧を調整する働きもあるので、これらの筋肉は特に腹式呼吸を行なう上で重要な筋肉になるので、鍛えていくことが重要になります。

横隔膜を鍛えるには深くて細い息を口から吐き出して、お腹の臍の下5cm辺りに力を入れてお腹を凹ませます。

そして、これ以上お腹が凹まない状態でも力を入れたまま3~5秒ほど吐き続けて、その後にお腹を元に戻すように膨らませながら鼻から息を吸い、この動作を繰り返すことで横隔膜を鍛えることができます。

そして、腹斜筋を鍛えるには同じ方法でも鍛えられますが、他に2つ方法があります。

ひとつは、上体の力を抜いて背筋を伸ばして立ち、お腹の臍の下5cm辺りに力を入れて、息を吐きながらお腹を凹ませます。

そしてこの息を吐いているときに、同時に背中を丸めながらボールを抱えるように両腕を前に出し、これ以上凹まない状態になっても力を入れたまま3~5秒ほど吐き続けます。

その後にお腹を元に戻すように膨らませながら鼻から息を吸い、その膨らんでいるお腹に押されて背骨が伸びるように上体を上げて、背筋を伸ばして前を向きます。

このとき両腕は両横に広げた胸を張るようにし、この動作を繰り返すことで腹斜筋を鍛えることができます。

もうひとつが、背中を付けて仰向けに寝て、両足を30度くらい上げて首を上げた状態で、お腹の臍の辺りに力を入れてお腹を凹ませながら「あー」と発声し、お腹がこれ以上凹まなくなったところで3~5秒ほど発声を続けてから、鼻で息を吸いながらお腹を元に戻すように膨らませ、この動作を繰り返すことで腹斜筋が鍛えられます。

腹式呼吸で発声する練習方法

プロとして発声していく場合、声量があってよく通る声を出す必要があり、そのためには腹圧を高めて、一定の声量で安定した音程で声を出すことが重要になります。

声量があってよく通る声を出すには、口を開いて喉を開いてあくびをするように発声します。

しかし、この時に腹圧が弱ければ、弱々しい声しか出ませんし音程もぶれてしまいます。

そこで、腹式呼吸で声を出すことで、鍛えたインナーマッスルを使って肺活量と腹圧を上げて、一定の声量で安定した音程で声を出すことが出来るようになります。

具体的な練習方法としては、深くて細い息を口から吐き出して、お腹の臍の下5cm辺りに力を入れてお腹を凹ませながら「あー」と発声します。

そして、これ以上お腹が凹まない状態でも、力を入れたまま3~5秒ほど発声をしながら吐き続けて、その後にお腹を元に戻すように膨らませながら鼻から息を吸い、この動作を発声の音程を変えながら繰り返していきます。

まとめ

口角を上げて口と喉を開いて大きな声を出そうとしても、腹式呼吸を行なわないで無理に声を大きくしようと発声すると、喉を傷める危険性もあるので、インナーマッスルを鍛えて腹式呼吸で発声すると、無理することなく大きな声で発声することができます。

お腹はアコーデオンのジャバラのようなものですから、まずは腹式呼吸で発声するように心がけていきたいものです。

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