腹式呼吸をトレーニングする方法は幾つかありますが、そのひとつにペットボトルを使う方法があり、特にボイストレーニングでは、声量のある声を出すトレーニング方法として提唱されています。
そこで、ペットボトルを使って腹式呼吸をトレーニングするメリットと、トレーニング方法を述べていきます。
ペットボトルを使って腹式呼吸をトレーニングするメリット
呼吸にはお腹を膨らませて行なう腹式呼吸と、胸を膨らませて行なう胸式呼吸がありますが、胸式呼吸は呼吸が浅くなり深い呼吸を行ない難いですが、腹式呼吸はお腹を膨らませることで横隔膜を大きく動かすことができて、深い呼吸を行なうことが可能となります。
深い呼吸ができるようになれば、肺活量が上がってその結果声量を上げることができます。
しかし、声を張って長く出していくには、肺活量だけではなくて声を出す圧力を強くしなければなりませんが、声を出す圧力を上げるには腹圧を上げる必要があります。
腹圧を上げる方法はいくつかありますが、そのひとつの方法として、抵抗を受けながら呼吸を行うことで腹圧を鍛える方法があり、それがペットボトルを利用した腹式呼吸のトレーニング方法となります。
ペットボトルを利用した腹式呼吸のトレーニング方法
まず中身が入っていない500mlのペットボトルを用意して、底に1mmほどの小さな穴を3箇所ほど開けます。
そして、穴の開いたペットボトルを咥えて、お腹を膨らませながら鼻から大きく息を吸い、息を吸いきったらお腹を凹ませながら口からペットボトルの内部に息を吐き出し、息を吐ききったら再度お腹を膨らませながら鼻から息を吸うということを、3~5回ほど繰り返します。
このとき、咥えた口から息が漏れないようにしっかりと咥えて、手で隙間を作らないようにして持ちます。
最初は息苦しいと感じるでしょうがこの練習を毎日繰り返して行なうことで、肺活量が上がって苦しくなくなってきます。
そして、この練習で息苦しさが少なくなったら、1つだけ穴を開けた500mlのペットボトルで同じようにトレーニングを繰り返して行ない、これも息苦しさが薄らいできたら、穴を開けていないペットボトルでトレーニングを繰り返して行ないます。
まとめ
腹圧を高めるトレーニングは、インナーマッスルを鍛えるトレーニングにもなりますが、あまりやり過ぎて血圧が上がったり酸欠になったりするのは良くないので、無理をしない程度に少しずつトレーニングしていって、気がつけば肺活量がついてきたという感じで行なうことが理想になるので、ペットボトルで少しずつ腹式呼吸のトレーニングを行ないたいものです。