ダイエットを行なうには、筋肉をつけて新陳代謝を高め、内臓脂肪を減らす事が重要になります。
そのためには運動が不可欠になりますが、特に腹式呼吸は継続して行なうことで、ダイエット効果を期待できる有酸素運動になります。
そこで、ダイエットのための腹式呼吸のやり方について述べていきます。
内臓脂肪を燃焼する腹式呼吸の仕組み
お腹の筋肉には腹筋運動など激しい運動で鍛えることが出来る筋肉と、その内層にあって腹筋運動などでは鍛えることが難しい筋肉があり、その筋肉をインナーマッスルといって、腹横筋や横隔膜などがあります。
腹横筋はお腹の内層にあって、お腹を腹巻のように包んでいる筋肉で、内臓の位置を固定して腹圧を高める働きをしています。
横隔膜は胸とお腹を隔てていて、呼吸を行なうときに働いている筋肉になります。
横隔膜自体は交感神経の支配を受けているので、動きを意識してコントロールすることは出来ませんが、腹式呼吸や深呼吸を行なうなど呼吸をコントロールすることで、結果的に横隔膜を大きく動かすことは可能となります。
特に腹式呼吸によって腹横筋や横隔膜を動かして、お腹を膨らませたり凹ませたりして呼吸を行なうと、副交感神経が刺激されてセロトニンが分泌され、腸の活動を活発にしてくれます。
そして、脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、食べた食物は栄養となるだけでなく、もしもに供えて皮下脂肪として蓄えられていきます。
しかし、皮下脂肪が増えすぎると腸間膜などに内臓脂肪として溜まっていき、脂肪が増えるにつれて臓器と臓器の間や肝臓の内部などにも溜まっていきます。
このように、内臓脂肪は増えすぎて溢れた脂肪が内臓の各所に溜まっていく脂肪になるので、皮下脂肪に対して内臓脂肪は溜まり易いですが、落とし易い脂肪でもあります。
特に有酸素運動を定期的かつ継続的に行なっていくことで、新陳代謝が高まって内臓脂肪を減らしていくことができるので、ダイエット効果があります。
ダイエットのために行なう腹式呼吸の2つのやり方
ひとつは立っていても座っていても構いませんが、口から息をゆっくりと長く吐きながら臍の下5cmくらいに力を入れてお腹を凹ませます。
お腹がこれ以上凹まない状態になっても息は吐き続けて、吐ききったら鼻から息を吸って反動で戻るようにお腹を膨らませ、この動作を繰り返して行ないます。
もうひとつのやり方は、上記の呼吸法を行ないながら、少し歩幅を広げてゆったりと歩いていきます。
具体的なやり方は、息を吸いながら3歩歩き、息を吐きながら3歩~5歩歩くというように、腹式呼吸を行ないながら歩いていきます。
まとめ
内臓脂肪は減らし易いとはいっても、溜まり易いこともあるので、一気にすぐに減るものでもありません。
ですから、脂肪分を控えるなどを行ないながら、定期的で継続的に腹式呼吸による有酸素運動を行なうことでダイエットに効果的に働くので、これからも腹式呼吸のやり方でダイエットを行なっていきたいものです。