近年子供でもストレスによってうつ病などの病気にかかってしまう場合がありますが、子供のストレスを解消する方法に腹式呼吸があります。
そこで生まれてから子供までの呼吸法に触れながら、子供のストレスを解消する腹式呼吸のやり方について述べていきます。
乳児は腹式呼吸を行ない成長するに従い胸式呼吸に移行する
乳児期には胸郭が弱くて呼吸を行なうときに使われる横隔膜や肋間筋などの呼吸筋があまり発達していないために、胸式呼吸ではなく腹式呼吸を行なっています。
そして幼児期に入って胸郭や呼吸筋が発達してくると、腹式呼吸だけでなく胸式呼吸も併用して行なえるようになってきて、身体をよく動かす学童期に入ると胸式呼吸が主な呼吸法になっていきます。
子供が抱えるストレスを解消するには腹式呼吸を行なうことも対策の一つ
昔の子供達は親や兄弟そして近所の人や学校で出会う先生や生徒など、直接接する人達ばかりでした。
しかしインターネットのSNSが発達してくるにつれ、直接接する人以外にSNS などで間接的に接する人も増えてきているので、その結果昔に比べて今の子供たちが接する環境は多岐に渡ってきています。
そのため子供達が抱えるストレスも多くなり、その結果食欲が減退して夜眠れなかったり気力が失せていくなど、うつ病の症状が出てきてしまうこともあります。
そこで子供のストレスを解消するには腹式呼吸を行なうことが対策の一つになり得ます。
腹式呼吸を行なうと横隔膜を大きく動かすことで副交感神経が刺激され、その結果セロトニンが分泌されていきます。
そしてセロトニンが分泌されると血圧や心拍数が下がっていき、イライラや不安感が和らいで心が落ち着いてきてリラックスするようになります。
特に寝る前に腹式呼吸を行なうとメラトニンが分泌されて深い眠りが得られるので、免疫力が高まって風邪などの病気にかかり難くなりますし、目覚めが良くなることで疲れが次の日に残り難くなります。
子供のストレスを解消する腹式呼吸のやり方
まず片手の人差し指を口の前に出して「シーッ」と言うときにするようなポーズをとり、もう一方の手をお腹の上に置きます。
そして息を吸うときは数を3つ数えながらお腹に置いた手が持ち上げられていることを感じながらお腹を膨らませていきます。
息を吐くときは口の前の人差し指に息がかかっていることを感じながら数を2つ数えながら息を吐いていき、この呼吸法を繰り返して行ないます。
まとめ
乳児では普通に行なっていた腹式呼吸ですが、子供が成長していくうちに身体を動かして活動するために適している胸式呼吸を行なうようになってきました。
その一方近年の子供達が接する環境が多岐に渡り、その結果多くのストレスが溜まるようにもなってきました。
そこでそのストレスを解消するために腹式呼吸を行なうことは、ストレスが溜まることでうつ病になる危険性を防ぐ方法の一つになるので、試してみる価値がある呼吸法になります。