腹式呼吸のやり方で鼻呼吸はありなのか

実際の呼吸のやり方は鼻で呼吸する場合と口で呼吸する場合がありますが、腹式呼吸のやり方としてはどちらになるのでしょうか?

鼻で呼吸した場合のメリットも含めて述べていきます。

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呼吸における鼻の働きと鼻呼吸のメリット

呼吸で空気を吸った場合には、空気以外にも空気中の塵やウィルス、粉塵なども一緒に吸うことになります。

その吸った空気以外の異物を排除するために、鼻腺毛や扁桃腺そして喉腺毛が働いています。

その中でも重要な働きをするのが、鼻腺毛になります。

鼻腺毛は、鼻の内部に存在する鼻腺が出している粘膜の中に細かい毛としてびっしりと生えていて、粘膜を鼻の奥へと絶えず送り込んでいます。

そして、空気中の異物がこの粘膜に触れると、鼻腺毛は異物ごと粘膜を鼻の奥に送り込んで、喉からタンにして排出します。

その一方、粘液によって空気に湿度を与えたり、空気の温度を温める保温効果もあります。

口で呼吸する場合は異物は鼻腺毛で排除できないので、扁桃腺や喉腺毛が代わりに異物排除に働くことになります。

扁桃腺も異物を排除する免疫作用があり、特に幼児期では重要な免疫器官として機能していますが、鼻腺毛で排除されなかった異物が直接に扁桃腺に届くので、扁桃腺に過大な付加がかかります。

そして、口で呼吸をすることで口腔内が乾燥して、雑菌が繁殖し易くもなります。

このようなことから考えると、息を吸うときは鼻で吸うことが重要になります。

その一方息を吐くときは、鼻からでも口からでも身体に影響を与えることは基本的にないのでどちらでも構わないのですが、気功などで腹式呼吸を行なう場合は、口で吐くことを推奨する人は多く存在します。

細く長い息は長生きに通じる

腹式呼吸が与える効果に深呼吸を行なうことで心や心拍数を整えて、緊張を緩和させてリラックスする効果があります。

特に緩やかに細く長く息を吐くことは、深く吸う行為に繋がるので、深い呼吸を行なうことができます。

深い呼吸を行なうことで体内に送られる酸素の量を増やし、腹式呼吸を行なうことで内臓の動きを活発にするので、健康を維持することが可能になり、結果的に長生きに繋がります。

そして、その緩やかで細く長い息を吐くことは、意識的にコントロールできるので口で吐くやり方が鼻で吐くよりも良いということになります。

つまり、健康効果やリラックス効果を目的にした場合、腹式呼吸の息のやり方は鼻で吸って口で吐くことがより効果的に働くということになります。

まとめ

腹式呼吸を行なう目的は様々でしょうが、鼻が務めている働きを考えたとき、この鼻の機能を有効に利用し、逆に吐く息は口と鼻とどちらが良いのかを検討して呼吸を行なうことは、一見面倒でも結果的に身体の機能にあったやり方といういことにもなるので、試してみる価値はあります。

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