肺活量は一般的に男性で3000ml~4000ml、女性で2000ml~3000mlあるとされいます。
しかし、プロスポーツ選手のように肺活量を鍛え上げられると男性で6000ml以上あるともいわれていますが、肺活量が増えると激しいスポーツや、長時間行なうスポーツでも苦痛を感じなくて自分の力を発揮できます。
発声も演劇では長いセリフを、張りのある声で一息で言えるようになりますし、歌では伸びのある歌を歌うこともできます。
そこで腹式呼吸を利用した肺活量のトレーニング方法について述べていきます。
ペットボトルを使った肺活量のトレーニング方法
まず上体の力を抜いて、猫背や前かがみになって胸やお腹を狭めている状態だと、呼吸が浅くなって肺活量が増えることはないので、猫背にならないように意識しながら背筋を伸ばして立ちます。
そして、ペットボトルを咥えて腹式呼吸でお腹を膨らませながら息を吸い、お腹を凹ませながら息を吐く動作を数回繰り返します。
使用するペットボトル柔らかいペットボトルを使用しますが、潰れなくてもペットボトルの容器が膨らんだり凹んだりすればそれで大丈夫なので、無理をして息苦しくならない程度に、休憩を取りながら行ないます。
このトレーニングのポイントは息を吐いてペットボトルが膨らむことを特に意識して行なうことになります。
ペットボトルの替わりにマスクを使った肺活量のトレーニング方法
同様の効果を得られるものとしては、マスクがあります。
特にインフルエンザ予防用のマスクのように鼻まで覆うタイプで、鼻のラインを密着できるタイプのマスクをした状態で、お腹を凹ませながらゆっくりと鼻から息を吐き、息を吐ききったら鼻から大きく吸う動作を繰り返して行ないます。
このときのポイントは、口は閉じている状態で鼻で呼吸を行なうということと、大きく深い呼吸を意識して行なうということになります。
息を止めて行なう肺活量のトレーニング方法
そして3番目のトレーニングはお腹を凹ませながら細く長く口から息を吐きます。
息を吐ききったらそこで3~5秒ほど息を止めて、お腹を膨らませながら鼻から大きく息を吸います。
そして、息を吸いきったら再び3~5秒ほど息を止めて、再度お腹を凹ませながら細く長く口から息を吐くというように繰り返して行ないます。
このトレーニングのポイントは、大きく息を吸うということと、息を止めるときに舌の根元付近を上顎に着けて息の通路を塞ぐ感じで息を止めることになります。
まとめ
肺活量を増やすトレーニング方法はいくつかありますが、どの方法にしても時間をかけて集中的に行なうというよりも、空いた時間に少しずつ行なう感じで、気がついたら肺活量が上がっていたというやり方が無理のないトレーニング方法になるので、あまり無理をしないかたちで、肺活量を増やしていきたいものです。